工事予算オーバーで設計が中止されたが建築士が報酬を請求した事例
ポイント
・業務委託契約を取り交わしていたか
・建築士は作業記録をもとに標準的な賃金データに基づく人件費を算出し、経費・技術料を加えた額を請求
弁護士のアドバイス
・建築士が詳細な打ち合わせをしている
・複数の提案をその都度している
・実施設計段階の打ち合わせをしている
・作図がほぼ終わっている
・計画案を確定する建築主との合意なし
・基本設計自体は終わっていない
・設計・管理法州全体の70パーセントが設計報酬といった業務出来高による報酬割合の算定が考えられる。
ポイント
・業務内容とその報酬についてよく説明し、合意を得て進め、設計の進み具合を計画の全体像や工事予算について触れる
・中止や削除の際の報酬請求について逐次説明すること
・正式契約が未済であっても契約しているのと同様に業務が進められている実態が証明できるように
・設計の進み具合、設計図書から進捗を把握すべきで、建築主と確認すべき
・建築主都合での解約の場合はその時までの出来高を合理的に算定できる根拠となり得る可能性